2026年8月中旬 回収率点検 ― 下級クラスに強く、高配当は人気薄の伏兵から
直近の回収率
2026年8月19日の実績は、単勝176.7%・複勝123.3%・馬複103.8%と3種目とも回収率100%を超えました。好調が続いているので、期間を広げてどこが効いているのか点検してみます。
集計条件
2026年7月1日〜8月19日に評価済みの予想(model_version: yosou-v1)、合計1,838件を対象に集計しました。
クラス別の的中率・回収率
レースクラスをC3/C4・新馬(Lv1)からB2/B3(Lv3)、A/B1(Lv4)、重賞(Lv5)の5段階に分けて、単勝・複勝それぞれの的中率と回収率(100円のフラットベット換算)を出しました。
| クラス | 件数 | 単勝的中率 | 単勝回収率 | 複勝的中率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| Lv1(C3/C4・新馬) | 548 | 23.2% | 93.2% | 52.6% | 84.1% |
| Lv2(C1/C2) | 592 | 22.3% | 78.5% | 48.5% | 81.0% |
| Lv3(B2/B3) | 162 | 15.4% | 69.8% | 40.7% | 63.5% |
| Lv4(A/B1) | 204 | 27.0% | 76.6% | 52.5% | 85.3% |
| Lv5(重賞) | 8 | 25.0% | 57.5% | 50.0% | 75.0% |
下級クラス(Lv1・Lv2)とA/B1クラス(Lv4)はいずれも複勝回収率80%台と安定していますが、B2/B3クラス(Lv3)だけ的中率・回収率とも明確に低いという結果でした。Lv3は競走馬同士の実力が拮抗しやすく荒れやすいクラスとも言われるので、その傾向がそのまま出ているのかもしれません。Lv5(重賞)は件数がまだ8件しかなく、参考程度に留めています。
高配当的中の傾向
単勝が的中した421件のうち、90%(379件)は1〜3番人気の的中で平均払戻は257円。回収率の土台は「人気馬をきちんと拾えている」ことに支えられています。
一方、単勝2,000円以上の高配当的中は6件(全体の1.4%)のみでした。
| クラス的中率帯 | 件数 | 平均払戻 |
|---|---|---|
| 1〜3番人気 | 379 | 257円 |
| 4〜6番人気 | 34 | 1,212円 |
| 7番人気以下 | 6 | 2,698円 |
この高配当6件を予想スコアの内訳で見ると、共通点がありました。6件すべてで調教師スコアが極端に低い(平均4.8点、通常的中時は平均30.1点)——つまりJBISランキング未登録の、市場的にも無名な厩舎の馬ばかりです。それでも種牡馬スコアは通常的中時とほぼ同水準(82.8点 vs 93.1点)で高く、6件中3件は「上がり3F改善」「前走からの着順改善」といった近走内容の加点も乗っていました。
無名厩舎で人気を落としている馬でも、血統・近走内容が良ければ市場の評価とのズレを拾えている可能性がありますが、n=6ではまだ運の範囲を否定できません。
気になっていること(今後の検証予定)
高配当的中がいずれも無名厩舎だった件から、いくつか仮説が浮かんでいます。まだ検証していない思いつきの段階ですが、メモとして残しておきます。
- 調教師のJBIS未登録=一律で弱いと決めつけて良いのか。名門厩舎の跡取りなど、実績はまだ薄くても人脈・技術を受け継いでいるケースがあるのでは
- 良い馬主・良い生産牧場(社台ファーム、ノーザンファームなど)に恵まれているかどうかも、無名厩舎の"化ける"馬に関係しているのでは
- 調教師のランキングは今は月ごとの断面(スナップショット)でしか見ていないが、賞金の伸び(勢い)を時系列で追えれば「今来ている調教師」を検知できるのでは
種牡馬については「まだ実績は薄いが血統的に期待できる」馬を評価する仕組み(若駒種牡馬ランキング加点)がすでにありますが、調教師・騎手側には対応する仕組みがありません。この非対称に意味があるのか、週末に過去データで検証してみる予定です。
データの注意点
- オッズ(単勝オッズ)はデータソースの都合で収集できておらず、人気帯の判定は払戻テーブル(的中した馬の人気のみ判明)に基づいています。不的中だった予想の人気は不明のため、今回の人気帯集計は的中した421件のみが対象です。
- 高配当的中6件は母数が小さく、季節・会場・血統など他の要因が絡んでいる可能性を排除できていません。
- Lv5(重賞)は件数8件のみのため、参考値です。